服用に時間制限のあるタミフルと患者の熱性けいれん

インフルエンザは、1日から長くても3日の潜伏期間を経て発症後48時間でウイルス増殖のピークをむかえる為に、38℃を超える発熱を引き起こす為に熱性けいれんの発症リスクが高く、生後6ヶ月から6歳程度の小児は特に気を付ける必要があります。
タミフルなどのノイラミニダーゼ阻害薬は、インフルエンザウイルス表面のノイラミニダーゼに作用する事により、感染細胞内で増殖したウイルスの遊離拡散を抑制し、インフルエンザの発症や症状の悪化を遅らせる効果がありますが、インフルエンザウイルスを直接死滅させる薬理効果が無い為、発症後48時間以内の出来るだけ早い時点で服用する必要があります。その為、極めて発症初期にタミフルを服用すれば、発熱や関節痛などの症状が発現する事無く治癒し、熱性けいれんのリスクを軽減出来ます。逆に48時間以降のタミフルの服用は、効果が極めて少ないとされています。
又、タミフルは、感染を疑われる人や感染者との接触後48時間以内に服用を開始し、1日1回の服用を7日から10日継続する事でインフルエンザの発症率を2%以下に抑制出来ます。
熱性けいれんは、38℃以上の高熱時に左右対称の四肢の硬直やガクガクとした震えなどを伴い数秒から約20分程度意識を失い、けいれん症状の鎮静化とともに意識が戻り、発達の遅れなどの後遺症は無いとされていますが、極稀にてんかんになるケースがあります。
又、インフルエンザによる高熱の祭に、家庭にある常備薬を安易に小児に服用させるのは非常に危険であり、特にジクロフェナクやサリチル酸剤以外の非ステロイド抗炎症剤の服用はインフルエンザ脳症や脳炎を悪化させるとされています。その為、インフルエンザの高熱時には、穏やかに作用するアセトアミノフェンを含有する解熱剤を投与します。

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