お年寄りに対するタミフルの適正使用

タミフルはインフルエンザウイルスの増殖を抑えることによって、インフルエンザの治療に用いられる薬剤です。インフルエンザの対策としては、まずは予防を行い、かかってしまったら治療を行うというステップを取ります。予防とはまずは、インフルエンザワクチンを流行前に接種することで、治療は接種できなかった、あるいは接種したがインフルエンザにかかってしまったといった場合にタミフルなどの抗インフルエンザ薬を用いて行われます。これはどの年齢層の方にも共通して言えることです。お年寄りの方においても大方当てはまり、予防接種法においてもワクチンの接種が推奨されております。一方、タミフルの使用に関しては、他の年齢層の方とは異なる点があります。それは、予防的にこの薬剤を使用した場合でも保険が適応されることです。このことは、この薬剤の添付文章において記載されており、具体的には65歳以上のお年寄りの方はタミフルの予防的な使用が認められています。インフルエンザにかかってしまうと肺炎などの合併症のリスクが高まるためです。この年齢未満の方では、ワクチンを用いずにタミフルを予防的に使用することは合理的な理由が存在せず、適正とは言えません。お年寄りの方には健康上のリスクから2重の予防が認められているということです。服用時においても有効性や副作用に関して、吐き気や腹部の不快感といった消化器症状が他の年齢層と同程度に予想され、大きな違いは報告されていませんが、海外において頭痛の頻度が増すとの報告があります。お年寄りに対するタミフルの予防的投与については、医師が診察を通じて適切にその必要性を勘案し適正に処方され、薬剤師によって適正に説明される必要があります。

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